とぽろじい ~大人の数学自由研究~

高校数学から分かる新しい数学、大学で学ぶ数学を少しずつまとめていくブログです。ゆくゆくは本にまとめたいと思っています。

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【問題】三角比の利用(三角形の辺の長さ)【ハイスピード数学プロブレム085】

「秒で解ける数学の問題」がテーマのハイスピード数学プロブレム。

今回は三角比を利用して三角形の辺の長さを求めます。

「正弦定理」や「余弦定理」などいろいろありますが…。

問題

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解答

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解説とこぼれ話

一般に「余弦定理」と呼ばれるものは、"第2"余弦定理と称されることがあります。

対して、今回使ったのは"第1"余弦定理と言われるもので、第2余弦定理を証明する際の補題としても用いられます。

しかし、2辺の長さと2つの角の大きさ(三角比)が必要というのはいささか「過剰」です。

なぜなら、三角形は「2辺の長さと1つの角の大きさ」や「1辺の長さと2つの角の大きさ」で形がほぼ*1決定されるからです。

そのため、今回の解法は「ある程度三角形の情報が分かり始めたとき」に使えると言えるでしょう。

 

ハイスピード数学プロブレム(ハイ数)とは?

解法次第で「ハイスピードに解ける」数学の問題とその解説を随時ゆるーく紹介します。

一風変わった問題で頭の体操にいかがでしょうか。

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それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

*1:ただ一つではなくて二つの場合もあるため、「ある程度」です